2013年3月31日日曜日

歌わない、考えないアドリブ。極端に振り切る。


現在、僕がアドリブを学ぶ上で主軸にしているコンセプトが「アルペジオ中心。歌わず、なにも考えずにひたすらアルペジオ」である。
歌わないというのはずいぶん極端なコンセプト聞こえるかもしれない。
歌うように紬ぎだされたメロディーこそが最上にものという風潮があるのは確かだと思う。

しかし歌う、すなわち自分で考えだしたメロディーを弾くということはいうまでもなく、自分の中にある要素しか出てこない。
すなわち自分の感性の枠を破れないということではないだろうか。

アドリブをとるときの僕の頭の中はこうだ。
指板上のあちこちにあるトライアドのコードフォーム、そしてそれをどう弾くかのリズムのイメージ、これだけだ。
メロディーや音階のイメージは持たないようにしている。
アルペジオをひたすらいろいろな面白いと思うリズムで弾き倒していく。アルペジオだから外れた音は飛び出ようがない。
こうした試みのなかから自分の中にはない面白いメロディーが飛び出てくるのを楽しむのだ。

もちろんこれはかなり振り切ったコンセプトである。
しかし、振り切るということは重要なファクターである。
技術や思考の熟練というものは螺旋階段のようなものだと思う。
上に行くためにはぐるっと反対側に行かなければならない。
僕は今までずっとブルーズを研究してきた。
Albert Kingはもっとも多くコピーしたギタリストの一人だ。
顔をしかめ、情感たっぷりの入魂のチョーキング、そうしたギターを追求してきた。
そこから一気に反対側に振っているのが今だ。
座標的にアルペジオを捉え、歌わない、考えない。

振り切り続けた後には一周回ってもとの場所に戻ってくる。
そして一周回ったあとには螺旋階段のように一段上にいるのだ。

このまま振り切り続け、一周して「ブルーズギタリスト」に戻った時、どんなギターが弾けるのだろうか。
それを考えるととてもわくわくする。
この途方もない螺旋階段をまずは一周するために、今しばらく「歌わない、考えないアドリブ」に振り切り続けたいと思う。

2013年3月29日金曜日

「引き入れてくれる」アーティスト,Tuck & Patti


今日はBlue Note東京へTuck & Pattiさんのライブを観に行ってきました!
心に直接迫ってくるような圧巻のステージでした。

まずTuckさんのギター、CDで聞きなじみのある楽曲が数多く演奏されましたが、そのどれもがCDでの演奏とは違う、とても変化に富んだものでした。
奥沢師匠から教わったFlexibilityというコンセプト、単なるvariationではなく、Pattiさんの呼吸に合わせどんどん変化していく演奏。
この自在に操れる変化がお二人の有機的なコンビネーションの一端を担っているのではないかと感じました。

そしてPattiさんの歌。
観客ひとりひとりをしかと見つめながら紡ぎだされる言葉。
ときにやさしく、ときに激しく。
それは歌を通りこして祈りのようです。
Soulというジャンルがあるのですが、その由来は「魂を揺さぶるような歌」であることからです。
Pattiさんの歌を聞いているとそれを思いだします。
声が自分の奥底まで響いて本当に魂を揺さぶられるようなのです。
それはきっとPattiさんがとても深い愛情と熱い魂を観客に届けんとしているがためでしょう。

お二人のステージを見ていると、とてもスピリチュアルな空間に引き込まれるようなのです。
そしてそれは、とても優しく手を取られているように感じます。
お二人の感じている愛に満ちた空間に音楽で引き入れて頂いているようです。
例えばPat Metheneyは自分の世界を怒濤のように「魅せる」アーティストだと思います。
そして聞き手はそのスペクタクルを楽むのだと思います。
対してTuck & Pattiさんはお二人の世界に「引き入れてくれる」アーティストなのだと思います。
だからライブを通してこんなにも心が動くのでしょう。

人々の心を本当に動かせる、そんなアーティストに自分もなりたいと思って止みません。

2013年3月26日火曜日

タック&パティさん来日公演!


いよいよ明日からタック&パティさんの来日公演が始まります!
二年ぶりの来日ということもあって本当に楽しみです!

初めてお二人のステージを見たのはコットンクラブでした。
1曲目から泣きっぱなしで聞き入っていたのを覚えています。
音楽であんなに泣いたのは初めてでした。
真に心がこもった演奏とはこういうものなんだなとありありと感じました。

「心を込めて歌いましょう」
音楽の授業で先生によく言われましたね。
でもなんだかこの言葉は形骸化しているように思います。
一体どれほどのミュージシャンが心を込めた歌、演奏がどういうものかわかっていて、なおかつ体現できているのでしょうか。
もしかしたらほんの一握りだけかもしれません。
きっと心というものはたゆまぬ努力と研鑽の末にやっと演奏に宿るものなのではないでしょうか。
自分も一生かけて追求していきたいですね!

今回、僕はモーションブルーに行く予定です。
お二人のソウルフルな演奏を聴けるのが本当に楽しみです!

2013年3月25日月曜日

Acousphere Cafeの店内風景をつかったBGM動画紹介!


Acousphere Recordのミュージシャンたちが切り盛りするカフェ、Acousphere Cafeの映像を使ったBGM動画が出来上がりました!
店内やベーグルを焼き上げる様子を撮影して、Acousphere Recordの音源を合わせてみました。
店内の雰囲気を動画を通じて体験して頂ければと思います!

Acousphere Cafeではパスタとベーグルを中心としたオーガニックなランチを提供しています。
パスタは10時間以上かけて仕込まれる特製トマトソースを使用したこだわりの味、ベーグルは一晩寝かせてじっくり発酵させたものを毎朝焼き上げています。
南荻窪の閑静な住宅街の中に佇む、豊かな木々とウッドデッキが目印のお店です。
日常の忙しさから離れた優しい空間とこだわりの料理をぜひ味わいにきて頂ければと思います!



Acousphere Cafe
Open 11:00-15:00 (火、水定休)
東京都杉並区南荻窪4-3-4

・パスタセット ¥1300
   本日のパスタ 
 自家製ポテトサラダ
 カボチャのスープ
 レタスのバルサミコサラダ
 セロリのマスタード和え

・ベーグルセット ¥860
 本日のベーグル2個
 自家製ポテトサラダ
 カボチャのスープ
 セロリのマスタード和え

・ベーグル
 豆乳プレーンベーグル ¥120
 レーズンシナモン ¥190 
 トマトとゴーダチーズ ¥230
 焼きリンゴとシナモン ¥230

ケーキ(週替わり) ¥350
コーヒー/紅茶 ¥400
ケーキ+ドリンクセット ¥700 

画狂老人卍


画狂老人卍、これは葛飾北斎が最晩年に用いた画号、いわばペンネームです。
写真はその頃に書かれた自画像です。
このエキセントリックな画号と画風に違わず、かなりブッ飛んだ人だったようです。
次かた次へと転居を繰り返し、人に挨拶はせず、お金には無頓着。
しかし絵に関してはまさに狂っているといえるような並ならぬ情熱を持っていたようです。

彼は88歳で亡くなったのですが、死ぬまで絵を書き続けたそうです。
年を重ねると老成とでもいいますか、長いキャリアに裏打ちされた揺るぎない自信が漲っているのではないかと思います。
しかし北斎はそうしたものとは無縁でした。
北斎は80代になってもなお「ガキの頃から絵を描いてきたけど80歳をこえてもまだ猫一匹まともに描けやしねえ!」と嘆き、本気で悔し涙を流していたそうです。

キャリアを重ねてえる自信はとても大切なものだと思います。
しかし成長を続けるためには自分を否定し、コンプレックスを持ち続けていくことが重要だと思います。
「ここまでやったからよい」という満足や「自分はできている」という自惚れは自身の成長を止めてしまいます。
そもそも音楽、絵画、芸術に「これでいい」というゴールはありません。
今まで積み上げてきたものをぶっ壊し続けていくような気概、今までの自分を殺すような鬼気迫る気概が必要なのではないでしょうか。

自分も「50年もギターを弾いてきたけど未だにCコードひとつまともに鳴らせねえ!」と本気で悔しがるような爺さんになりたいと思います。

2013年3月24日日曜日

センスを育む。


今日も作品作りに精を出していた。
僕にとって作品作りで最大の関門がギターソロ。
ギターソロは楽曲のなかにぽっかりと現れる何をやってもいい唯一の自由な空間である。
それ故に自分自身のセンス、美醜の感覚が試されるとても厳しい空間だ。
ライブ演奏でのインプロヴィゼーションと作品を作るときの感覚について師匠からお話を伺えたので備忘録として記しておきたいと思う。

作品作りにおいてもライブ演奏においても基本となるのはアルペジオ。
単にコードトーンを追うということではなく、コードのインフォメーションを持ったフレーズを奏でていくことが重要だ。
1、3、5、7度の順で上がるとかその逆とか、コンセプトだった音の動きをカッコいいリズムに当てはめていくのだ。
明確なコンセプトが感じられれば大きなリープがどんどん続いても整えられたカッコいいフレーズとして聞き手に届くことだろう。
ライブ演奏ではこのようにアルペジオとコンセプトでばんばん試し、攻めていけばよいと思う。
多少トリッキーであってもそれはインプロヴィゼーションならではのスリリングさにつながってよいと思う。

しかし作品作りではもっと洗練された感覚が必要となってくる。
基本となる指標はあくまでもアルペジオとコンセプトだが、1音1音のつながり、次になんの音がどのタイムでくるべきか、非常に細かく吟味していく必要がある。
反対に全体の流れも俯瞰して構成しなければならない。
これはほとんど作曲と同等の行為であり、アルペジオやコンセプトから一歩先に進んで、メロディーに対する美醜が必要となってくる。

ではその美醜はどのようにしたら育めるのか。
答えはフルサイズの人生を送ることかも知れない。
ギターだけを弾いていてはいけない。
メロディーに対するセンスを養うには歌うことが必要であり、リズムに対する嗅覚はドラムやベースを弾かないと身に付かない。
さらに音楽に限らず何を美しいと感じるか、その感覚自体を研いでいかないといけない。
美しい絵画をみる。良い写真、良い映画を観る。実際に筆を取ってみる、カメラを構えてみる。
花瓶に花をぎゅうぎゅう詰めに生けてしまうような人間が美しい旋律を構築できるとはとても思えない。

人生はとてもパラドキシカルだと思う。
一見遠回りに見えることが実は一番必要なことだったりするのだと思う。


2013年3月23日土曜日

発売50周年、Please Please Meの聞き所を紹介します!


3月22日はビートルズのファーストアルバム、"Please Please Me"が発売された日です。
今年で発売50周年を迎えるそうです。
こんなに長い間愛され続けているビートルズはやっぱりすごいなと思います。
発売された当時は30週間チャート1位を保持したそうです。
しかもPlease Please Meからトップを奪ったのはビートルズ自身のセカンドアルバム、"With The Beatles"だったというのだから驚きです。
僕も愛聴しているミュージシャンはたくさんいますがビートルズはやっぱり別格ですね。

ビートルズのアルバムというとRevolverやWhite Albumなど中後期の作品をフェイバリットに挙げる方が多いように思います。
中後期は美しいバラードのイメージが強いので、そこから離れた"Please Please Me"はややスルーされがちなように感じます。
でも僕としては結構お気に入りのアルバムなので、ぜひ聞いてみてほしいですね。

では聞き所をいくつか紹介したいと思います。
まず1つ目はなんといってもライブアルバムさながらの勢い。
オープニングのポールによる「ワン、トゥー、スリー、フォー!」というカウントからバンドのテンションの高さを感じられます!
総レコーディング時間30時間、ほぼ一発取りの録音がこのテンション感を生んでいるのでしょう。

そして2つ目にカバー曲が多いということ。ビートルズの演奏で自作曲以外の様々な名曲が聞けるのは本アルバムとWith The Beatles、そしてBeatles For Saleの三枚だけです。
ハイライトは稀代の名作曲家、Burt Bacharach作の"Baby It's You"です。
バカラックならではの美しいメロディーをジョンがポップに歌い上げています。
アレンジもとても秀逸なのではないでしょうか。

3つ目はビートルズの生のボーカルとコーラスワークが楽しめるということです。
ビートルズは言うまでもなく、ボーカルグループです。
ボーカルにスポットを当てた作品作りは後期まで変わらないのですが、メインボーカルを二重に録音したダブリングものが結構多いのです。
本アルバムではメインボーカルのダブリングはなく、ビートルズの生々しいそのままの声を楽しむことができます。
後期の作品ではダブリングは少なくなってきますが、初期のような密なコーラスワークは聞くことができません。
ジョン、ポール、ジョージのそのままの声による重厚なコーラスを一番楽しめるのもこのアルバムなのではないでしょうか。
特に最後のTwist And Shoutはジョンの真骨頂だと思います!

聞いたことが無かった方はぜひ一度最初から通してPlease Please Meを聞いてみてください!
新しいビートルズの側面が見つかると思います!



「求めよ、さらば与えられん」


「求めよ、さらば与えられん」
僕は結構この言葉を信じています。
自分の経験的にも真実なのではないかと思います。

世の中そんな甘くないとういう声が聞こえてきそうですが、僕もそう思います。
そんなに甘くありません。

問題は「求める」とはなんぞやということです。
「こうなりたい、ああいうことがしたい」という望みや願いは誰しも少なからずあると思います。
でもここでいう「求める」とは願望や希望といったぼやけたものではなく、もっと切迫した、あるいは強迫的な「それを掴まなければならない」という思いを伴った行動であると思います。
ただぼけっと願いを胸に秘めているだけでは与えてはもらえません。

では行動とはなんでしょうか。
僕が思うものを挙げてみます。
第一に継続的な努力。少しづつでもなにかを継続することは大きな力になる。

第二に思考。
現在のお動き方が本当にベストか、自身の行動や環境をもっと改善することはできないか常にCritical Thinkingする。

そして第三に投資。
なにをするにしても道具が必要。よりグレードの高い道具を持てれば行動の質が上がる。
お金を払って人に習えばノウハウが身に付く。これも行動の質を上げるために必要。
つまりお金をうまく使えば行動の質が上がり、時間が買える。
また海外生活などお金を使わないと経験できないこともある。
投資によって道具、時間、経験が買える。ということが言える。

このなかで一番重要なのは投資ではないかと思います。
それも懐的に結構きついくらいの投資が必要なのではないでしょうか。
既に述べた通り投資で様々なものが手に入ります。
そして投資した分回収しようと必死になれれば、継続的努力や思考も自然とついてくると思うのです。

必死に求めて行動していれば当初のビジョンとは多少形は変われど得られるものは必ずある思うのです。
僕もさらに上の段階に行くために頭と体とお金を惜しみなく使って「求めて」いきたいと思います。

2013年3月22日金曜日

老舗ライブハウス閉店にみるライブハウスビジネスの今後。


渋谷屋根裏が閉店するらしい。
バンドマン時代、下北沢の屋根裏は懇意にさせて頂いていたので、その系列店が閉店ということで少々ショッキングではあった。
その反面、老舗ライブハウスであっても閉店は免れないだろうということも感じた。

現在のライブハウスビジネスはオーディエンスではなく、出演者が顧客である場合がほとんどだ。
屋根裏の店長から聞いた話だが、バンド側もノルマさえ払えば出れるという意識のバンドが多く、レベルの低下が著しいらしい。
加えてかつてのバンドブームに乗じてライブハウスが増え、飽和しているとのこと

ここだけに注目すれば、ライブをやりたいというニーズはまだまだあり、ライブハウス同士で出演者の取り合いをしている状況と言える。
もしそうならばある程度ライブハウスが淘汰されれば、ライブハウスビジネス縮小は止まるはずだ。
はたしてそうなのか。

そもそもライブハウスの求心力は急速に落ちていると僕は思う。
現在、音楽の形態はバンドのみならず、コンピューターを使った打ち込み系のものも多い。またクラブ文化の台頭によりDJの人口もずいぶん増えたように思う。
屋根裏はロック、パンクの名門として名高い。それ故にバンド以外の演者を取り込むことができず経営に窮したのではないかと思う。
音楽ユーザーの数は減っていなくともその形態が多様化したため、バンド演奏に特化した雰囲気やブランディングを行ってきたライブハウスがその煽りを受けているのではないだろうか。

一方、カフェを併営しているライブハウスはいくぶん堅調に見える。
ライブハウスとカフェという2つのビジネスモデルがあるからだろう。
「食事がうまいライブハウス」ではなく「ライブも見られるカフェ」というブランディングをしている場所が生き残るのではないだろうか。

一方でバンドを受け入れる従来型のライブハウスも完全にはなくならないと思う。
「コピーバンド歓迎!」といったような完全に場所貸しに回った経営をするライブハウスは少数ながらも残るのではないだろうか。
このレベルまで自身を落とさず幕を引くライブハウスも当然でてくるだろう。
おそらくは渋谷屋根裏もそうであったと思う。

ともかくライブハウスビジネスは「カフェ型経営」と「場所貸し、演者レベル不問」の2極化が進むのではないだろうか。

2013年3月21日木曜日

メロディープレイにぴったり

ヘッドのトップ板もマッカーサーエボニーです!
このマッチングがかっこいいですね!

実際に弾いた印象はピックで思いっきり弾いてもしっかりと楽器が応えてくれるということです。
ビブラートのかかりも素晴らしく、メロディープレイにぴったりなウクレレだと感じました!
まだまだ作りたての堅い音ですがもっともっと弾きこんでいけばさらに凄い音を聞かせて
くれると思います!

映像や作品で音色をお聞かせできればと思うので楽しみにしていてください!

乙なサウンドホール

サウンドホールのサークル模様がブリッジ側に寄って配置されているのがおわかりいただけるでしょうか。

この配置が錯視を引き起こし、見る方向によってサウンドホールがくぼんで見えたり膨らんで見えたりするのです!

この遊び心も素敵ですね!

マッカーサーエボニー

まず僕を魅了したのはこのサイドとバックの木目。
マッカーサーエボニーという材です。
エボニーは日本語でいう黒檀のことなんですが、マッカーサーエボニーはこの見た目の通り、縞黒檀というそうです。

普通のエボニー材はあまり木目が見えないツヤっとした見た目でとても上品なのですが、マッカーサーエボニーは轟くような木目で迫力がありますね。

ナチュラルカラーのスプルーストップとの対比がまた渋い!

Dan Ratliffさんのウクレレ

アメリカのウクレレルシアー、Dan Ratliffさんのウクレレをとうとう買ってしまいました!

Sonascribeの新たな一面としてウクレレも弾いてみてはどうかというところから話が始まり、いろいろなウクレレをみていたのですが、この一本に一発で惚れ込んでしまいました!

ミュージックパーティー

今日はAcouspher Guitar Schoolのパーティーでした!
たくさんも生徒さんが集まって楽しい会になりました。

恒例の生徒さんのライブでは緊張した面持ちの方、余裕の表情で楽しんでいる方、様々でしたが、演奏後に拍手を浴びている表情はみなさん一様にとても嬉しそうでした。

僕は主に料理番として運営に携わっていましたが日頃もカフェ営業のノウハウを生かして美味しい料理が提供できたかなと思います!

それにしても皆さんが楽しそうに演奏してるのをみるとこっちまで演奏したくなってしましますね。
レコーディングが一段落したらライブがやりたい!

2013年3月20日水曜日

前提から疑ってみよう。非ユークリッド幾何学にみるCritical Thinking


カフェ休日の昼間は社長とお茶を飲みながら談話するのが定番となっています。

本日のお題はCritical Thinkingの重要性。
自分たちの考えや認識が本当に正しいのか。
ゼロに立ち返り、思考を巡らすことで新たなアイディアに出会えたり、未来への指針が見えてきたりします。

身の回りには常識とされていることや当たり前とされていることで溢れているように思います。
思考をする上で前提となっている事柄を疑うことがCritical Thinkingの始まりだと思うのです。

紀元前から数学の幾何学の原典とされていたユークリッド幾何学というものがあります。
五つの公理に基づいて様々な定理が証明されています。
でも実はこの五つの公理自体は証明されてないんです。
例えば五つ目の公理は「平行線はどこまでいっても交わらない」というものです。
確かに紙に書いてみれば交わらないということはわかります。
「証明できないけど明らかに間違いないよね。だからこの決まりを基に理論を展開しようよ」ていう具合です。

しかし平行線は交わることがあるのです。
それはどういう場合でしょうか。
球面の上に書いた場合です。
そしてその場合でも矛盾のない理論体系が確立できてしまうのです。
これが19世紀に成立した非ユークリッド幾何学です。

ここで重要なことは平行線は交わる場合もあるということではなく、前提となっている公理が変わっても矛盾のない理論が構築できるという点です。
ちょっと大きな話になりましたが、普段の思考において、矛盾のない筋の通った思考であっても疑う余地は多いにあるということでしょう。
自分で盤石な理論だと思っていればいるほど、懐疑的になりにくいものです。
しかし、間違った前提の上でも矛盾のない理論を打ち立てることは可能であることを忘れてはいけないと思います。
そして思考の前提から覆すつもりで考えることが重要なのではないでしょうか。

2013年3月18日月曜日

夏の思い出。


山田耕筰、滝廉太郎、團伊玖磨など日本の古い作曲家の曲は好きでよく聞いています。これらの歌は江間章子や北原白秋が残した日本語の美しさが溢れる詩とあいまってとても味わい深いものです。

これらの歌は中学の音楽の授業で初めて聞いたものが多いですね。
何となく聞き覚えがあるものもあれば初めて聞くものもありました。
でも授業中の音楽室で深く聞き入っていたのを覚えています。

そのなかでも中田善直の『夏の思い出』が特に好きでした。
群馬県にある尾瀬ケ原という美しい湿原の風景描写がすばらしく、教科書の写真を見ながら思いを馳せたりしていました。
今では中学時代の思い出と重なる部分もあって本当に愛想曲ですね。
曲というものは時間が経つことによって意味合いや感じ方が少しづつ変化するもので、その度に心に染み込んでいくものなのではないでしょうか。

大学時代の夏休みに尾瀬ケ原にいきたいなと思って計画しようとしたことがあります。
しかしいざ調べてみると結構な山歩きを要することがわかり断念。
一人旅で気楽に行けるものだと思っていましたが甘かったです!
いつか決心をつけて尾瀬ケ原に行きたいですね!

判断のスピード。

Sonascribeの動画はCanonの5D MarkⅡを使って撮影しています。
写真はもちろん、こと動画撮影に関してはこの上なくうってつけの名器だと思います。

近頃、後継機種の発売もあり、あえなくディスコンに。中古市場でもほとんど手に入らないという状況です。
僕は昨年の7月に購入したのですが、今思えば在庫が枯れる直前の時期で本当にいい時期に購入できたなと感じます。

持つ道具によって遂行できること、ひいては人生が大きく変わってくると思います。
この性能のカメラがなければ、現在進めているビジネスの多くができなかった、あるいは大きく遅れていたことでしょう。
仲間に借りることもできます。しかしそれではスピーディーな活動ができません。
また、自分で使い倒せる状況にないと撮影のセンスも育てていくことができません
今の自分に何が必要か、何に投資すべきかを的確に判断していくことがより前に進む上で不可欠なのではないでしょうか。

加えて、その判断のスピードも重要だと思います。
限られた資金で投資を行う訳ですから熟考はもちろん大切です。
しかし投資するその対象が自分の手元にないうちは当然何も始まりません。
また吟味しているうちにMarkⅡのように手に入らなくなってしまうものもあります。
時間はその間も待ったなしですので、保留するということに関して危機感を常に持っていなければいけない。そう自戒しておきたいと思います。

2013年3月16日土曜日

寝る前のブログの時間。

このブログの他にギターレッスンやウクレレレッスンのブログサイトも運営しています。
音楽系の話はもっぱらそっちに上げていて、こちらのブログは日々感じたことというか少しパーソナルなことを書く場にしています。
「コーヒーうまい!」みたいなtwitter的なポストもあれば、しっかり文章を練ったポストもあります。

もっぱら寝る前に「何を書こうか」と考える訳ですが、この時間がなかなか好きです。
1日を通してあったこと、感じたことを振り返って何を文字として残しておきたいか、どんな考えを外に向かって発表したいかを考えます。
そうしているうちにいろいろなことを思い出します。振り返らないと忘れ去ってしまうような今日の随所で感じたことや話したことが少しづつ戻ってくるのです。
そしたら次にその思い出したことに関して改めて感じること、思うことが出てきます。
それを文章にすることで自分自身の思考を再認識できます。

特別なことが何もなかった「いつもどおり」の日でも誰かと話会って、昨日とは違った話をする訳です。
「いつもどおり」と感じていても今日は昨日までとは全然違った日であり、やっぱり違うことを考えたり感じたりしているはずなんだと思います。
でもそれはこういうプロセスをとって俯瞰しないとなかなか気づけず流れていってしまうものなないでしょうか。
ブログや日記は「今日は〜をした、〜があった」と叙事的なものになりがちです。
しかし人を成長させたり変化させたりするのは起こった事象ではなく、その事象に対して感じたこと、思ったこと、さらに感じたことに基づいての行動だと思います。
さればこそ、1日を通して自分が感じたことにフォーカスを当てていくのはなかなか有意義なことだと感じるのです。

2013年3月4日月曜日

なんでそれが面白いの??

音楽とか映画とかアニメとかなんでもいいんですが、ある作品に対して、どうしてこれが面白いのか、なんでこれが好きなのか、と人に尋ねられたり、なんでだろうとちょっとした議論になったりしたことが皆さんにも少なからずあるんじゃないでしょうか。

そういった話の場合、答えに窮することも多いのではないでしょうか。
大抵の場合、その音楽を聴いていて心地いいから聴く、その映画が面白いから見るのであって、その魅力の正体まで探ろうというのはいささか気概がいることだと思います。

でも、どの部分がどう面白いのか、それを自分でわかってないと人に勧められないんですよね。
そんなふわふわした状態でなにかオススメの映画は?なんて聞かれてもあらすじの「説明」に終止してしまうと思うのです。
やっぱりそれじゃあ興ざめ、自分が持っているその作品への愛情は相手に伝わりません。

その作品の面白みや感動を自分で言葉にして把握していれば、相手に説明ではなくてプレゼンテーションができます。
いいプレゼンテーションができれば相手はきっとその作品を見てくれると思います。
自分の言葉でその作品の感動に相手を招待するような感じですね。
その後、実際に相手がその作品を見て感動してくれればその招待の言葉もその作品と共に相手の心に残ってくれるのではないでしょうか。
そう考えると日々の雑談もなかなか壮大なものに思えてきますね。
一言一言を大切にしたいと思います。

作品は美濃の織部焼。ひょうげてますな。

2013年3月3日日曜日

スタジオで撮影

ただいま新しい映像コンテンツの撮影をしています!

ウクレレのチュートリアル動画を作成予定です!

2013年3月1日金曜日

アコースティックギターの弦。どんな風に選ぶのか?

生徒さんからブロンズ弦の選び方について質問がありました。
弦を変えようと思うけれどもどの弦がよいかわからない、ネットで調べてもよくわからないとのことことで、いったいどの弦がオススメなのか教えて頂ければ!とのことでした。

楽器屋さんに行けば色々なメーカーから多用な弦が売られていています。パッケージをみてもなんだか同じようなことばかり書かれてるので迷ってしまうばかりだと思います。
僕もギターを始めたばかりの頃は弦コーナーの前でずーっと見比べてどの弦にするか決め兼ねていたのを思いだします。

さて弦を選ぶ上での僕が持っているポイントは3つ。
メーカー、ゲージ(太さ)、材質です。
今回は弾きやすくて明るい音という観点で選んでみました。

まずメーカーはコーティング弦を発売しているエリクサーをオススメします!
コーティング弦は張りっぱなしでもすぐに錆びることなく、フレッシュな状態を長く保つことが出来ます。
古くて錆びた弦は音が曇る、チューニングが合いにくい、指にひっかかりやすいといったことが起こり、上達の妨げになります。
いつでも状態のよい弦で演奏することが上達への近道だと思います!
現在は様々なメーカーからコーティング弦が発売されていますが、その草分け的存在であるエリクサーの弦が最も信頼できると思います。

次にゲージです。
ブロンズ弦はエレキギター用の弦よりも固いため、細めの弦を選ぶと弾きやすくてよいと思います。
1弦が10から始まるセットである、Extra Lightをお薦めします。

アコースティックギター用の弦は2種類の弦があります。
普通のブロンズ弦と銅に錫を混ぜたフォスファーブロンズです。
ブロンズ弦はパキッと明るい音、フォスファーブロンズは少し落ち着いた音です。
材質にかんしては普通のブロンズ弦をオススメします。
アコースティックギターらしい明るく爽やかな音が出るのはブロンズ弦だからです!

同じ弦をある程度使っていくことで自分の中に基準ができてきます。その段階で他の弦を試してみるとギターを始めたての頃とはまた違った感じ方ができると思います。
例えばもう少し太い弦の方がぶんぶん鳴って良さそうだとか、ブロンズよりフォスファーブロンズの方が落ち着いていて好みだ、といった具合です。
まずは今日紹介した弦でそうした自分の感覚を作ってみてはいかがでしょうか?