2013年4月30日火曜日

スタジオライブ撮影!


昨日はAco Sound Org麻生さんとスタジオライブの撮影を行いました!

アメリカのウクレレルシアー、Dan Ratliffさんの手工ウクレレを2人揃って弾いています。

このウクレレは麻生さんがオーダーし、一年掛かりで作られたものです。
ラトリフさんは一本オーダーされると必ず対になる二本目を一緒に作るそうです。
そうして様々な試行錯誤を二本で比べながらウクレレを完成させていくそうです。

麻生さんが弾いているのが元々のオーダーの使用の一本目、僕が弾いているのが対になる二本目のものになります!

いい楽器は常に弾き手にインスピレーションを与えてくれて、演奏がとても素晴らしいものになりますね。

現在、収録された映像を編集中なので、すぐにみなさんに新しい映像をお届けできると思います!
楽しみにしててください!

2013年4月28日日曜日

ウクレレチュートリアル動画! We Are The World


ウクレレの新しいチュートリアル動画をYouTubeにアップしました!

今回取り上げた曲は"We Are The World"。
マイケル・ジャクソンがイニシアチブをとり、アメリカを代表するミュージシャンがレコーディングに参加した曲です。

ウクレレらしい、軽快なシャッフルのリズムにアレンジしてあります。
ぜひトライしてみてください!

2013年4月24日水曜日

レコーディング備忘録。メロディーの録音で重視しているポイント。

次回作のプリプロ及び井上君の本録が終わり、いよいよ僕の番がまわってきた。
今回使うギターはアイバニーズのスティール弦。
ここ一年はナイロン弦をメインにしていたので、スティール弦を本気で弾くのはかなり久しぶりだ。

レコーディングでの演奏で重点をおいているのは良い音を出すこと、歌詞が聞こえてくるようなニュアンスで弾くこと。
返す返すもこの2点だ。

まず、良い音について。
ピックの角度、当て方、力にすべてがマッチングしないといい音が鳴らない。
ピーキーなアタックが無く、芯のある太い音が出ているかを聞いて判断する。
また波形をみて視覚的にも判断する。
上記のような太い音は波形の減衰が緩やかだ。
波形の頭だけガンと出ている音はアタックがベチッとなっていてあまり良くない。

次に歌詞のニュアンス。
原曲の歌い回しを聞き込み、実際に歌い、ギターに落とし込んで最適な指使い、アーティキュレーションを吟味する。
なるべく同じ弦で弾くのが理想だが、無理な指使いでリズムが崩れてしまっても歌には聞こえない。
スライド1つとってもそのスピード、1フレット前からスライドするのか、2フレット前からなのか、細かく試していく。

また、アーティキュレーションに重心が移りすぎてもいけない場合もある。
スライドやハンマリングなしでズバッとライトなリズムで弾いた方がハマる場合もある。
このあたりは原曲の歌い回しはもちろん、伴奏のリズムとの兼ね合いもある。
バンドでのリード楽器はある程度の揺れやタメは許容されるがギターデュオではそうはいかない。
ニュアンスを大事にしつつもリズムギターに負けないくらい、あるいはそれ以上にグルーヴを大事にしなければ、かっこいい演奏にはならない。
このあたりのバランスは製作中いつも悩む。

レコーディングは神経と体力、そして時間を使う大変な仕事ではあるが、自分たちの音が形となっていくのは本当に楽しい。
明日もガッツリ作品作りと向かい合いたいと思う。


2013年4月20日土曜日

2013年5月26日(日)ウクレレクリニックのお知らせ!

Acousphere Guitar School presents ウクレレクリニック@Cafe

みなさんこんにちは! ギタリスト/ウクレレプレイヤーの林本陽介です!

きたる5月26日(日)に東京南荻窪のカフェ"Acousphere Cafe"を会場に初心者向きウクレレ弾き語りクリニックを開催します!

今回の題材曲は多数の名だたるミュージシャンが集まってレコーディングされたMichael Jacksonの名曲、"We Are The World"です。
前半はストロークでの簡単な伴奏の方法、後半は弾き語りでの英語の発音や発声のコツなどをレクチャーしていきます!

ウクレレを買ったけれども練習方法がわからない初心者の方や、ウクレレの演奏だけでなく歌にもチャレンジしてみたい方のために、わかりやすく弾き方、歌い方をお教えします!

日時 2013年5月26日(日)
場所 東京南荻窪「Acousphere Cafe」
開演 15:50オープン 16:00スタート (Acousphere Cafeは15時からクリニックの準備のため一旦閉まります。)
料金 2000円
人数 定員15名(残り2名)
講師 奥沢茂幸(Acousphere)
林本陽介(Sonascribe)
麻生洋平(Acoustic Sound Organization)
池田常久(Aerial)

内容 "We Are The World"の弾き語りの方法をウクレレの弾き方、歌の歌い方に分けてレクチャーしていきます。

申込 sonascribe@gmail.com まで、「お名前」と「予約人数」を記載の上メールを送信ください! 件名に「2013/5/26(日)ウクレレクリニック@Cafe参加希望」と明記いただければ助かります! 

(ウクレレクリニックの参加をメールでお送りいただいた方で、 返信が確認出来ない方はメールが届いていない可能性があります。その場合は再度お問い合わせ願います。)

こちらは前回のウクレレクリニックの写真です。
Acousphere Guitar Schoolではハワイアンの曲ではなくロックやポップスの曲を題材に伴奏やメロディープレイ、ソロウクレレなどを習うことができます。
初心者の方にも弾けるような簡単なアレンジを用意したマンツーマンレッスンですので、こちらもぜひ参加してみてくださいね!



講師陣の演奏です!

2013年4月19日金曜日

Bohemian RhapsodyにみるFreddie Mercuryの孤独


現在、QueenのDon't Stop Me,Nowのカバーを次回作として制作しています。
Queenは高校の頃から大好きなのですが、 やっぱりBrian Mayのギターよりも断然Freddie Mercuryの歌に耳を奪われてしまいます。
フレディーの歌の魅力は音域の広さや歌唱力の高さではなく、その声から伝わってくる決意、強さだと僕は思います。

その強さの根源は何なのか、その答えはBohemian Rhapsodyにいくつか隠されているように思います。
ボヘミアンとはいわゆるジプシー、定住をしない移動生活型の民族で、しばしば放浪者、流浪の民の同義語とされます。

フレディーはペルシャ系インド人の家系で、幼少期をインドで過ごし、その後家族でイギリスに移住しています。
彼はずっとマイノリティーというアイデンティティを背負い、生きてきたのではないかと思います。
まずペルシャ系ということで、インド人のなかでもマイノリティー、その後のイギリスでも同様だったはずです。
フレディーは幼少期から周りと違うという意識を持って育ってきたのではないでしょうか。
加えてセクシャルマイノリティーである彼の孤独感は相当なものだったと思います。

そんな彼から発されたBohemianという言葉は流浪の民という表層的な意味よりも一層深い悲しみを伴っているように感じられるのです。

「僕は貧乏少年、哀れみはいらない。だってどこへでも流れていくから」
「ママ、今日ある男を殺した。あなたを悲しませたくなかったけどもうここへは戻らない」

フレディー自身はこの歌詞を特になんの意味もない寓話だと発言しています。
でも僕は彼の複雑な生い立ちや特異な生き様をこの曲から感じずにはいられません。
フレディーは周りと違うことを恐れながらもそれを受け止め、自分にはこの生き方しかないという決意を音楽を通して表明していったのではないでしょうか。
だからこそ彼の歌には人の心を捉える強さが漲っているのだと思います。

2013年4月14日日曜日

今の経験はどこにつながっていくのだろうか。

Acousphere Cafeを立ち上げて、早いもので半年ほど経ちました。
自分たちでお店を運営していくなかで、毎日が貴重な勉強のように思います。

学生時代はかなり厳しい職場でバイトしていて、学生の身ながら一生懸命取り組んでいました。
その経験は今の自分のなかでかなり役に立っていると思います。

しかし、自分たちでお店を運営していくとなると仕事に望む姿勢はガラリと変わります。
それらのバイト先では長い間培われてきたやり方があり、指導をしてくれる先輩や店長がいました。
それ故、仕事をしていてもバイト、雇われの身という感覚からは抜け出せないのです。

今、お店に立っていて思うのは、ここは一種のステージ。
どのような料理、どのような雰囲気を作るのか。
来て頂いた方にどんな空間を提供するのか。
それらをすべてプロデュースし、表現していかなければならないのです。
前もって容易された店内、メニューのみならず、お客さんと接するときの所作、立ち居振る舞い、すべてを自分自身でプロデュースしていかなければなりません。
自分の行動ひとつひとつがお店という空間の善し悪しを左右してしまいます。
もちろんオペレーションがスムーズにいかず、予想外のトラブルが起こることもあります。
その場合も動じず、エレガントに、「表現」していかなければいいものはできません。

こうした経験は音楽のステージングにかならず大きな影響をもたらすと思います。
Jobsの言葉を借りれば音楽とカフェという全く関係ない点と点がやがてつながって一本の線になると思うのです。
また、カフェのみならず、日簿の生活のもっと些細なことであってもかならずどこかにつながっていくはずなのです。
それを自分の本分ではないからと見過ごしてしまえば、いい加減な方向に人生が進んでしまうのかも知れませんね。
一日一日の行動、経験、どんな些細なものでも大切にしていきたいと思います。

2013年4月13日土曜日

因果応報。結果をコントロールするために。

因果応報、ものごとには原因があって、結果がある。
今の自分はこれまでの行動の結果、出来上がっているものだと思う。
また、これからの自分を作っていくのもこれからの自分の行動次第だ。
どういう目標を設定し、どのように行動するか、ゼロに立ち返って何度も熟考していくことが欠かせない。

他人の行動は安易に批評、批判ができるし、どの行動がどの結果につながっているかも俯瞰しやすい。
しかし、自分自身を客観的にフラットな立場から俯瞰しようするのはなかなか難しい。
自分が知らないうちに誤った方向に進んでいたり、どこかからデバイドされている可能性は十分にあり得る。
自分では気がつかないまま物事は進行し、いつのまにか、自分のコントロールが及んでいない結果を生んでいることは山ほどあるかも知れない。

「本当にそうだろうか」と前提を覆すつもりでリセットして考えてみる、疑ってかかってみることが自分が生み出して行く結果をコントロールするための第一歩なのではないだろうか。
世界は刻々と変化している。
一度出した結論にあぐらをかくことなく、徹底的に頭脳を使っていきたい。

2013年4月12日金曜日

PHIL JONES BASSの新製品、Double Four


師匠がスタジオでの練習用アンプが必要とのことで、PHIL JONES BASSのDouble Fourというアンプの購入にお供してきました。
カフェ内のオフィス/スタジオスペースでベースも含めたエレクトリック楽器を鳴らすための導入です。

PHIL JONES BASSは高出力、高音質を小型アンプに詰め込んだ製品を多数発表しており、そのモビリティーと音質で高い評価を得ています。
購入に当たって、アコースティックギター用のCub、少し大きなベース用Brief Caseを試しました。

アンプに求めるポイントはフラットでクリアながらも豊かな低音が出ること。
アコースティック用アンプといえども、ドカンと耳にいたい周波数帯があったり、ベース成分が足りないものも多くあります。
音がフラットでなく、どこかに偏りがあるといかにもアンプという音になってしまって、楽器の素直な音が損なわれてしまうんですね。
その点、Cubは豊かな低音があり、音もなかなかクリア。
小さいながらもパワーがあり、かなり好印象でした。
Brief Caseはかなりアンプらしい音で帯域もベースによっていて、ちょっといまいちでした。
やはりベースに特化して作られているんですね。

以上の2つを試してからDouble Fourを試奏。
Cubよりさらに小型な筐体ながらも申し分ない豊かな低音。
そして中、高域がかなりクリアでコードの音が非常にすっきりと聞こえてきます。
Cubに決めかけていたところでさらに良いプロダクツが見つかり購入決定!
Double FourはPHIL JONES BASSからの最新の製品のようです。
フラット&クリアが念頭に置かれ、設計されているのでしょうか。
PHIL JONES BASSが向かっているコンセプトがそこだとすれば今後出てくる製品も楽しみですね!
ベースや、アコースティックギターともに力を発揮してくれる製品だと思います。
ぼくも自分のが欲しくなってしまいました。

2013年4月7日日曜日

ソロ作り備忘録。音の力学。


今日も一日の大半を次回作のギターソロ作りに費やしていた。
テーマと対をなすようなグッドメロディーを作り出すのはやはり一筋縄ではいかない。
メロディーを作るということに関して師匠から教わったこと、気づいたこと、考えたことを備忘録的に書いておきたいと思う。

まず基本となるのはアルペジオ。
コードトーンを好き勝手に組み合わせてもコードには聞こえない。
基本的にコードを表せるのは上行系か下降系。

アルペジオでなくスケールを用いる場合はスケールを弾いていること自体を明確に打ち出さねば何がやりたいのかはっきりしない。
7音を自由に使うのではなく、上行系か下降系に制限すべし。

基本はアルペジオとコンセプト
歌って作ろうとすると自分の感性の中にあるものしか出てこないため、難易度は一気に跳ね上がる。

メロディーのみならずリズムのセンスも必要
格好いいリズムはそれだけで魅力的である。


具体的な作り方としては1音1音精査していく。
次にどの音がどのタイミングで必要なのか、じっくり試していく。
音には次にどの音に向かいたいかの力学があり、それを見抜く力を養うことが必要。
力学がわかれば、ソロのみならず、音楽全般の理解を深めることができる。
インプロヴィゼーションはその力学を学ぶということではないだろうか。
力学を学ぶためにはコピーが必要だ。
かっこいい音の流れを自分のなかに取り込んで行かなければならない。

2013年4月5日金曜日

スピーカー探し!

社長と先輩の麻生さんと秋葉原にきています!

麻生さんの新たなライブ用システムのスピーカーを探しに来ました!

2013年4月4日木曜日

這いつくばった数で勝負である。


人生では時として自分の価値観や積み上げてきたものにNOを突きつけられることがある。
そのNOとどう向き合うかでその後の自分が変わってくるだろう。
受け入れるのか、排除するのか、怒るか、落ち込むか。
自分自身を否定するのは大抵の場合、多くの苦痛が伴うものだ。
大なり小なり努力して築き上げたものを間違っていたとして壊すのは結構キツいと思う。

NOの場面に出会う時、もちろん恥ずかしくもある。
恥をかきたくない一心で嘘をついたりして場を濁すことだってできる。
でも目をそらしているという思いは自分の中のわだかまりとして残る。

NOに対してどう向き合えるかが成長の伸びしろを決めると思う。
自らその機会を逸していては真理にはたどり着けない。

上を目指すためにはまずは自分の至らぬところを認め、こつこつ築き直していくしかない。
むしろNOの機会に出会ったら感謝するくらい、またはNOの機会を望むくらいの気概であるべきかもしれない。
恥をかいた数、這いつくばった数で勝負である。

2013年4月1日月曜日

Like a river flow into the ocean, I will flow right into you.


Tuck&Pattiさんの来日公演の全日程が終了しました!
僕はBlue Note東京と最終日のMotion Blueの2公演を観にいきました!

定型に捕われず、攻めるように様々なフレーズを展開していくTuckさん。
観客一人一人を見つめ、時に強く、時に優しく言葉を届けていくPattiさん。
比肩するミュージシャンがいないほどの高い演奏力、歌唱力を誇るお二人であるけれども、ステージで聞こえてくるのはそういった技術ではなく「心」でした。

中学生の頃に読んだある雑誌でTuckさんが仰っていたことが今でも心に残っています。
「もっと楽にギターを弾く方法やセッティングはあるかもしれない。でも努力や練習を重ねることによって音に深みが出てくると思うんだ」
そんな心を届けられるような演奏は弛まぬ研鑽と努力の末に実現できるものだと思います。

Love is like a riverの結びの歌詞、
”Like a river flow into the ocean, I will flow right into you.”
人に対して、音楽に対して、この歌の歌詞のように一途ありたいと思います。