2014年3月29日土曜日

ソロウクレレの作り方


最近は弾き方のみならずソロウクレレの組み方のレッスンも増えてきました。

自分でアレンジを組んでいくのも楽器の楽しい部分の1つだと思います。
組み方を知っているとソロウクレレ以外にも伴奏のイントロや間奏にメロディーを盛り込むことができ曲に彩りを添えることができます。

僕がソロウクレレを組み立てる際の手順を書き出してみたので参考にしてください!

1.コード進行とメロディーを確認する
まずアレンジする曲のコードとメロディーを採譜します。
その上でメロディーのどの部分でどのコードが鳴っているかという部分を確認します。

2.コードフォームを軸にしてメロディーを付け足していく。
メロディーがコードの構成音だけで収まる場合もあれば、その他の音が入ってくる場合もあります。
その場合はコードフォームの一部を変えてその音を拾いにいきます。
メロディーは基本的にトップノート(そのコードの中で一番高い音)になるようにします。

3.様々な場所のコードフォームを探す。
ウクレレは同じ音が色々な場所で出ます。
従っていろいろな場所で同じコードが鳴らせます。
この別の場所のコードフォームを色々と試して、あるいは組み合わせてニュアンスが近いものや弾きやすいものを選択していきます。
この際、大事なことは「コードフォーム」という概念から離れることです。
コードフォームとはここにメロディーや曲の流れと調和する音があるというガイドラインのような物と捉え、その上で必要な音を選択していくという感覚が大切です。

4.必要な音を絞っていく。
必ずしも4本の弦すべてが鳴っていないといけない訳ではありません。
多くの音が鳴っているとメロディーが引き立たなくなる場合もあります。
一番低いベースの音とメロディーだけで成立してしまう場合も多くありますので音の分厚さとメロディーのバランスが良い所を探っていきます。

5.メロディーの合間の部分を考える。
曲のなかでメロディーはずっと流れている訳ではなく、やはり間があります。
その間をどう弾いていくのかを考えます。
基本的にはアルペジオやストロークなどで間を埋めていきます。
また曲の中にはメロディー以外にもギターや管楽器、ピアノなどで印象的なフレーズがたくさん出てきます。
それらの再現を1〜4の手順で試みるのも面白いですね。

6.弾き込んでアレンジを見直す。
まずは自分の理想の音や流れを詰め込みます。
その上で弾き方に無理がある所を見つけ、弾きやすさ、ミスの可能性の低さ、出したいニュアンスと音のバランスを調整していきます。
「部分ごとに弾くと問題はないけれどもつなげると難がある」という場合もあり得ます。
そいう時は少し戻って、既に完成したパートの修正も検討します。

以上の行程を繰り返しながらアレンジを作っていきます。
ポイントは取捨選択、トレードオフです。
4本の弦という制限の中で作っていくので同時に鳴らせない音も出てきます。
その時に一番優先すべき音やフレーズをピックアップしていきます。

もう1つ大事なことはゲーム感覚です。
4本弦の制限の中でいかに遊ぶか。
指使いは無理のないよう、システマチックに組む必要がありますがあまり弾きやすさの方にばかりに偏りすぎても淡白なアレンジになってしまいます。
ちょっとチャレンジの要素も残しつつパズルを組むような感じでいろいろな弾き方、運指を探っていって欲しいと思います。

ぜひ皆さんもオリジナルソロウクレレのアレンジにチャレンジしてみてください!