2014年3月5日水曜日

音に表れる人格


最近、師匠の影響でPeter Gabrielを良く聞いている。
自分の中では80年代がすっぽりと抜けているのでとても新鮮だ。

Peter Gabriel本人はもちろんだけれどもリズム隊がとても耳を惹く。
Tony LevinとManu Katchéだ。
今日は特にManu Katchéについて書きたい。

Manu Katchéのドラムは結構揺らぐ。
スタジオ録音であっても伸び縮みする独特の柔らかなグルーヴだ。
歌やギターなどの上物に寄り添うような感じだ。

加えてManu Katchéは音が明るい。
師匠と話していたのことだけれどアフリカ系のミュージシャンは音が明るく、ひょうげている感じがする。
ライブ映像なんかをみると笑いながら叩いている。
それが音に表れているように思う。

僕の好きなドラマーにBeranard Purdieという同じくアフリカ系のドラマーがいる。
彼も伸縮性のある弾むようなドラムを叩く。
出てくるグルーヴのイメージもスコンと抜けたように明るい。
メイキングビデオや教則ビデオで結構喋っているシーンがみられるのだが、とても素っ頓狂な喋り方でやっぱり出す音のイメージと重なるのだ。

師匠との話のコンクルージョンは「人格が音に表れる」ということ。
普段発する言葉、喋り方、考え方、人とのコミュニケーション、それらを全部をひっくるめたその人の人格は不思議なほどはっきりと音に表れる。
人格を磨いていくことも音楽を究める上で重要な要素なのである。
敬愛するミュージシャンの良いメンタリティーも演奏同様に身に纏い、自己を変革していく努力が必要なのだろう。