Acousphere Cafeを立ち上げて、早いもので半年ほど経ちました。
自分たちでお店を運営していくなかで、毎日が貴重な勉強のように思います。
学生時代はかなり厳しい職場でバイトしていて、学生の身ながら一生懸命取り組んでいました。
その経験は今の自分のなかでかなり役に立っていると思います。
しかし、自分たちでお店を運営していくとなると仕事に望む姿勢はガラリと変わります。
それらのバイト先では長い間培われてきたやり方があり、指導をしてくれる先輩や店長がいました。
それ故、仕事をしていてもバイト、雇われの身という感覚からは抜け出せないのです。
今、お店に立っていて思うのは、ここは一種のステージ。
どのような料理、どのような雰囲気を作るのか。
来て頂いた方にどんな空間を提供するのか。
それらをすべてプロデュースし、表現していかなければならないのです。
前もって容易された店内、メニューのみならず、お客さんと接するときの所作、立ち居振る舞い、すべてを自分自身でプロデュースしていかなければなりません。
自分の行動ひとつひとつがお店という空間の善し悪しを左右してしまいます。
もちろんオペレーションがスムーズにいかず、予想外のトラブルが起こることもあります。
その場合も動じず、エレガントに、「表現」していかなければいいものはできません。
こうした経験は音楽のステージングにかならず大きな影響をもたらすと思います。
Jobsの言葉を借りれば音楽とカフェという全く関係ない点と点がやがてつながって一本の線になると思うのです。
また、カフェのみならず、日簿の生活のもっと些細なことであってもかならずどこかにつながっていくはずなのです。
それを自分の本分ではないからと見過ごしてしまえば、いい加減な方向に人生が進んでしまうのかも知れませんね。
一日一日の行動、経験、どんな些細なものでも大切にしていきたいと思います。