2015年12月4日金曜日

斜めに構えたウェスの左手


引き続きウェスのオクターブフレーズ練習中。
思いついた仮説を1つ。
このオクターブでの猛烈なスライドアプローチを弾きこなす秘密はウェスの斜めに構えた左手にあるのではないだろうか。

オクターブ奏法のとき、指はネックに対して直角に入ることが普通、というか正しいフォームとされている。

しかしウェスはオクターブを弾くとき、指がネックに対してかなり斜めに入っている。
今までは、ウェスは独学の人だし手も大きいからこういう風でも弾けるんだろうなあと思っていた。
つまる所「さすがウェス、すげーフォームで弾くなあ」くらいにしか思っていなかった。

しかしこの形に秘密があるのではないかとはたと考えてみた。

短い距離のスライドでは親指の根元の間接を開いて、親指の位置を固定しつつ押弦している指を動かすと安定する。
しかし、オクターブのフォームでは親指とその他の指の関係上、親指の間接の可動域が狭く、その動きをやりにくい。
そこで斜めに指を入れるとその可動域が大きくなり、親指を固定しつつオクターブのフォームを動かすことがやりやすくなる。
その結果、俊敏なスライドダウン&アップも安定して行える。
特に左手側へのスライドダウンの動きがやりやすい。

一方でミュートが甘くなるんじゃないかという懸念もあったり、普通の直角のフォームでもやってればできるんじゃないかという向きの考えもある。

この仮説の答えを出すためにもうしばし弾き込もう。

[Sonascribe Live]
2016年 2月2日 19:00 吉祥寺スターパインズカフェ
詳しくは
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