2016年7月19日火曜日

緊張をマネージメントする



今日のレッスンは来月に盆踊りの会場でウクレレを演奏するという生徒さんと画曲の追い込み。
そのなかで本番で緊張しないためにはどうしたらいいかという話しになったので、僕の考え、実践していることなどを書いておきたいと思います。

緊張する、しないは場数か、というと根本的なところでそれは違うんじゃないかと思います。
確かにステージは数をこなすことで慣れてきますし、それに伴って緊張も薄くなっていくでしょう。
しかしいつもと少し環境が違った時、場所、演る人、お客さんの数などなど、そんな変化があったとき、やはり緊張してしまうんじゃないでしょうか。
つまり場数を踏んで慣れようというのは緊張の解決にはなっていないと思います。

緊張して何がいけないのかと言うと、いつもと違うマインドになって体や思考がいつものようにコントロールできなくなることです。
緊張しながらも緊張している自分自身を上手くコントロールできればいいのです。

緊張しないように、という思いを持っている時、緊張から逃れようという意識だけでこのコントロールをしようという意識はなくなってしまっているのではないでしょうか。
それが更なる緊張を産みます。

大事なのは緊張しないことではなく、緊張した自分をマネージメントすることです。

武道の世界では「居着く」という言葉があるそうです。
足裏が床にぴったりくっついて反応ができなくなる状態。
驚き、頭の中が真っ白になって自分をコントロール下に置けていない状態も同じく居着きだそうです。
この居着きを回避するための術は自分から積極的に驚き、肝をつぶしにいこうとしてやることだとのこと。

緊張している時、その緊張している状態を自分で積極的に認めにいく。
緊張してしまっているという受け身の状態ではなく能動的に緊張しにいく。

ステージ以外でも色々緊張する場面は日常で多いと思います。
そんな時は今までで一番緊張してやろうくらいの気概でいってみるといいんじゃないでしょうか?