2016年7月17日日曜日
新作レコーディング終了! 次はマスタリング!
無事レコーディングが終わりました、Sonascribeの新作、Boogie Wonderland。
残すはミックス/マスタリングというエンジニアリングのパートです。
世に出ている録音作品は録った音そのままではなく、音の粒立ちや周波数をいじって音の出方を整えたり、残響音を付加して広がりを与えるなど様々な作業がなされて完成となります。
再発のCDなんかであるリマスターとかリミックスというのはここの作業を詰め直しを行ったものだよということですね。
この部分、一般的には裏方仕事のようなイメージがあるかも知れませんが実は演奏と同じくらい重要ポイントです。
演奏とエンジニアリングの重要度は50%と50%、ほとんど同じくらいだといってもいいんじゃないでしょうか。
せっかくいい演奏を吹き込んでもこのエンジニアリングが悪いとその良さは伝わりません。
ギタリストの方はギターとアンプみたいなもんと思ってもらえればいいかと。
いい演奏といいエンジニアリングで1つのいい作品ということです。
またミュージシャンの仕事でないように思われがちな分野でありますが、身につけるべきスキルだと思っています。
エンジニアとしての感覚、スキルはライブでの音作りにも直結してきますし、楽曲をトータル的にプロデュースするためには欠かせないものです。
そしてイノベーティブな音楽を作っているトップのミュージシャンはやはりエンジニアリングにも精通しています。
Tuck&Patti然り、Pat Metheny然り。
そういった思い、考えがあってエンジニアリングを勉強してきました。
そして今では自分の作品はもちろん、エンジニアリングの仕事も請け負ったりしてるのですが、それらをこなしてきて思うのはやっぱりこの作業好きですね。
エンジニアリング、ミックス、マスタリングはすごく面白い。
音は作品ごとに全部違いますし、共通のストラテジーでは上手くいきません。
だからこそ毎回違う局面、課題に向かい合えて新たな発見があります。
今回はどんな風になるのか楽しみです!