2015年9月23日水曜日

練習のときはどこをどう見ているかにも気を配ろう! 頭の切り替えと目線について



楽器の演奏の巧拙は指先の運動能力に依っているとつい考えてしまいがちです。
それは確かにその通りなのですが、頭の中でなにを考えて弾いているか、指板をどうみているかという、「頭の使い方」の方が重要になってきます。
指の運動能力を高めていくための練習はもちろん必要ですが、そうした考え方、見方を精査せずにメカニカルな練習を積んでも効果が上がりにくい、と言った方が正しいでしょうか。

音楽は時間と共に構築されていくものなので、次の音と指の行く先に向けてどんどん頭の中を切り替えていかなければいけません。
途中でつまったりしてしまう場合はこの切り替えてが上手くいっていないのです。
そして指先のメカニカルなトレーニングを積んでも、この頭の中と指が一致しないとなかなか成果に結びつきません。

頭の使い方は端的に言うと目線に現れてくると僕は思います
ギターやウクレレでを始めた人の多くが最初に取り組むであろうコード弾きを例に挙げてみましょう。

コード弾きの時の左手は一旦押さえてしまえば、次のコードチェンジまではしばらく休みです。
この時にやってしまいがちなことが、その左手を凝視して、チェンジのタイミングが来たら指のと一緒に目線を動かして行くということです。
これはすなわち、左手の行き先を明確に意識できず動かしているということになります。
前持って次のコードをイメージし、左手よりも1テンポ先に目線をゴール地点まで持って行くことが肝要です。

コードチェンジに先立って、次はここに左手を向かわせるんだぞという意識を持ち、そこに目線を移していければ案外指はついて来てくれます。
またどうしても遅れてしまう指がある場合、往々にして薬指や小指ですが、その一点を特に意識して注視するとできてきます。

また、メロディーで大きくスライドアップする時など、横の移動距離が大きい場合も目線を左手よりも先に移していくことが不可欠になってきます。

難しいフレーズやまだできないコードにであうと指先の動きだけに囚われてしまいがちですが、頭の切り替え方、即ち目線の移し方にもこだわって練習ができれば、修得のスピードがより早くなります!