2015年9月25日金曜日

長いことタフに使えて、しかも味わいが深まっていく革製品がやはり好きだ。
靴なんかもソールを一回替えてからが楽しい。
そこでやっと自分のものになる気がする。

この財布もそう。
もう10年以上愛用している。
全体に彫り込まれたカービングに一目惚れして買ったのだ。
新品の明るい茶色から使うにつれて色合いが変化するのが楽しかった。
だいぶ黒ずんでしまったがまさに10年分の重い黒だ。

しかしさすがにいろいろな所がへたってきた。
折り目部分のステッチが綻びて革がちょっとヘロヘロだ。
いくらアメリカンスタイルの分厚い革とはいえ、さすがにここまで使うとそうもなる。

先日吉祥寺で、これを買ったお店の支店を見つけたので修理について訊いてみた。
ステッチを縫い直しても革自体が弱っているのでまた綻んでくるかもしれないとのこと。
だが表の革を丸々貼り直して直すこともできるらしい。
新品の値段よりもよりも安くできるようだ。

そろそろ違うデザインのを買うのもいいかなあとちょっと揺らぎつつ、でも、ガッツリ直してもう10年使うのもなかなか渋くていいなあ。

でも表の革貼り直しとなるとほとんど別の財布になってしまう気もするし...