2016年9月19日月曜日
ウェスモンゴメリー,Full Houseより、9thを駆使したワンフレーズを紹介します。
ウェスモンゴメリー,Full Houseより採譜したフレーズ。
A♭メジャー+9thのいかにもウェスと言った響きのフレーズ。
A♭メジャーのコードトーンを忠実に、というかコードトーンと9thのみのフレーズ。
コードトーンをしっかり弾きA♭メジャーのハーモニーを演出した上で9thが出てくるからこそこの9thがかっこ良く響くのです。
こうしたフレーズを弾く時はダイアグラムで表してあるメジャーセブンス+9thの形を想起するとわかりやすいです。
さらにこのフレーズはFmのコード上で弾かれています。
Fmの3rdの音から始まっているという解釈もできますが、考え方のシンプルさ、フレーズ全体の聴こえ方からみてもA♭メジャーと考える方がリーズナブルだと思います。 マイナーコード上でも構成音が近いメジャーコードを弾くこと幾分明るく響きます。
ウェスのトーンが明るく響くのはこうしたアプローチが理由の1つではないかと仮説として思っています。
例えばRound Midnightみたいな暗い曲でもウェスのはかなりアットホームというか優しい感じです。
マイルスの辻切りが出そうな雰囲気の録音と比べるとかなり違いが際立ちます。
その違いの一端はウェスがマイナーコード上でもメジャーコードのアルペジオを弾いているからという可能性もありそうです。
といってもまだRound Midnightはコピーしていないのであくまで予想ですが。
Full Houseをコピーしたら次はRound Midnightを研究してみたいですねえ。