2013年7月3日水曜日
Sonic Brew
先日、地元のあるライブバーが閉店するという話を聞いた。
そのバーは僕がまだ上京する前、高校生の頃に足繁く通っていた所だ。
そのお店でジャムセッションをやっていることを知って行ってみたのが最初。17才の冬だったと思う。
そこで出会った人たちは本当に僕を大切にしてくれたと思う。
その場所で聞くいろんな話、つれて行ってもらったいろんな場所、10代の僕にはすべてが新鮮で夢にあふれた空間だった。
僕の地元は田舎でそのバーまでは自転車で1時間以上かかったけれども足繁く通った。
バンドに引き入れてくれた人もいて、何度もそのバーでライブをやった。
マスター、あのお店に集っていた人たち、まだ生意気な子供だった僕に、みんなとても熱心に接してくれた。
今も感謝の気持ちは尽きない。
マスターは破天荒でメチャクチャで、たまに厳しいことも言われたけれど、「プロになりたい!」って息巻いていた僕をすごく応援してくれた。
上京が決まったときにマスターが言ってくれた言葉を今も大切にしている。
「無理って言われて音楽やめるようなヤツは所詮それまでだから。だから何言われてもやめるなよ」
上京してからいろんな人に心ないことを言われたことは何度もあったけどこの言葉に救われてきた気がする。
ついこの間のことのようだけれど、もう10年近く前の話だ。
僕の音楽ヒストリーの始まりはあのお店からだ。
僕はいつまでも、あのお店、"Sonic Brew"で過ごした夜のことをいつまでも忘れないだろう。