2013年7月12日金曜日

記録する。


いま、Acousphere Recordでは8月12日のMotion Blueに向けて新作音源の制作が進んでいます。
各アーティストによるレコーディングは終了し、今は奥沢社長自らがマスタリングという録音された音をきれいにする作業に当たられており、いよいよ制作は最終段階に入っています。
完成した音源を聴かせて頂いたり、作業の現場を見学させて頂いて感じるのは「記録すること」の重みと尊さです。

一つの作品が出来上がるまでは膨大な手間と時間がかかります。
選曲からアレンジ、録音、ミックスとマスタリング。
真剣に、弛むことなく曲と向かい合い作り上げていきます。
数百ものテイクを重ねて録音された作品は奇跡的な一瞬が凝縮されています。

レコーディングすることで曲のアレンジはどんどんおもしろいものになり、曲の深いところを捕らえた演奏ができるようになると思います。
記録することで楽曲は変貌を遂げるのです。
レコーディング無しには到達できない深い地点というものは絶対にあると思います。

また作品として記録することにより、その楽曲は距離や時間を越えてより多くの聞き手に届くのだと思います。
記録されないものはその場合限りで時間と共に消えて行ってしまいます。
それがどんなに素晴らしい演奏であっても抗いようがありません。
そう考えると演奏を記録し作品をつくるということはミュージシャンにとってとても大きな使命なのではないでしょうか。