2012年1月31日火曜日

コンセプトに裏打ちされた音や奏法の選択

師匠に話て頂いた内容を備忘録として記しておきます!

音楽作品においてそこで弾かれているフレーズ、弾き方、指使いには意味があるものだと思います。なぜ、その音をその方法でそのように発するのか、そういった必然性が隙間なく、細部にまで満ちていることが素晴らしい作品の秘訣だと思います。

意味というと、この音の意味は〜とか表現しているものとは〜などアーティスティックという名の下の極めて曖昧なものをイメージしてしまうかもしれません。

ここでいう意味とはコンセプト、作品に必要な音を演奏するための考え方、基準です。

例えばギターは同じ音を色んなところで出すことができます。
しかし正解となるポジションと不正解なポジションがあります。

不正解の理由は指使いとしてわかりにくく、ミスを誘発しやすいということであったり、弦の違いによって音がばらついたりということなどがあげられます。

ギターの特性や体の使い方を理解し、まずは不正解を排除できることが必要だとおもいます。

そこからはよりRightなものを絞っていく作業。

歌のニュアンスに1番近い、リズムや出音がはっきりしている、手に負担をかけないなど、正解を選ぶ基準はいくつかあります。

そういった基準、コンセプトに裏打ちされているからこそ正解たり得るのだと思います。

場面場面で優先すべきコンセプトは変わってくると思います。

僕は今までは考えなしに感覚だけで、ポジションや奏法を選んでいました。しかしそれでは行き当たりばったりで最適なコンセプトには出会えないのではないでしょうか。まずはコンセプトに基づいた正解を見つけだし、そこから初めて、コンセプトの取捨選択を行うべきなのではないかと思います。
自分でなぜそう弾いているか説明できないものはコンセプトたりえません。

どのような意図を以ってその音をそのポジションでその時に弾いているのか、レコーディングという緻密な作業だからこそ、なんとなくの部分はなくさねばならないと思います。