2016年2月19日金曜日

マディ・ウォーターズ



一番好きなブルーズマンは誰か?と訊かれると結構答えに窮します。
ウルフもBBもアルバートキングも、あとエルモア・ジェイムスも好きだし、となるんですが、あえていうとすればやはりシカゴブルーズの父、マディ・ウォーターズでしょうか。

エレクトリックギターやエレクトリックハープを取り入れたバンドスタイルのブルーズ、シカゴブルーズを確立した1人です。

マディ・ウォーターズ、そのまま、どろんこ水という意味です。
名前のイメージそのままの泥臭く深い声。強烈な存在感。
スピーカーからぬぅっと目の前にせり出してきそうです。
ヘビーメタルよりもさらにヘビーでファンキー。
やっぱり好きですね〜 マディ。

前のブログで書いた通り、十代の頃は中古CD屋巡りです。
限られた小遣いでいかに外さずに名盤を買うかということに腐心します。
ディスクガイドや雑誌を徹底的に読み込み、今度はこれを買おうと狙いを定めて繰り出します。
地元の市立図書館にブルーズCDガイド200選という、誰が選んだんだと突っ込みたくなるようなマニアックな本がありまして、それはそれは大変お世話になりました。

当然そこにマディ・ウォーターズが載ってまして。
シカゴブルーズの父だあなんだといろいろ書いてあるんですが、そのなんとも匂いたってきそうなジャケットが強烈で一発で覚えました。

ロバート・ジョンソンを探していた時にたまたまマディのCDを見つけました。
ロバート・ジョンソンがなかったのもあって、これは!と思って即買い。

強烈なマディの声、ロックじゃ耳に出来ないしなやかさと重さが混在したグルーヴ、歪んだエレクトリックハープにくらくらしながら泥沼にずぶずぶとハマっていったのです。