2016年2月18日木曜日
必死に探したロバートジョンソン
今でこそ再発されてブルーズのCDは結構容易に手に入るようになりましたが、当時はなかなか至難の技。
とくに地元には長らくタワレコやHMVみたいなCDショップもなかったし、中古CDをとにかく漁るわけです。
そんな中、とにかく聴きたくて切望に切望重ねていたのロバート・ジョンソン。
クリームのクロスロードのオリジネイター、ロバート・ジョンソン。
それだけでどんなのだろうと心踊りました。
聴いてみたい、とにかく聴いてみたい。
しかし当時はそれは廃盤になって久しく、どこの中古CD屋にいっても見つからない。
愛知の端っこの地元から名古屋に何度も探しに出掛けるんですがどこにもない。
ロバート・ジョンソンは27才という若さで夭折しながらもブルーズに革命をもたらしたとしてブルーズに関するどの本を読んでも一番最初に名前が出てきます。
ギターの腕と引き換えに悪魔に魂を売り渡したという伝説もあります。
そんな逸話と、どこにもCDが売ってないという現実が合わさって僕の切望は高まるばかりでした。
今、思い出しても僕の人生で一番探し回ったCDだと思います。
インターネットが発展した今、あの切望はもう経験できないでしょうね。
いい思い出です。
そして忘れもしない高校2年の時、ついに近所の中古CD屋でロバート・ジョンソンを見つけたのです。
必死にチャリ漕いで帰りました。早く聴きたくて。
最初の印象は…ずいぶんクリームのと違うなあ…
やっぱり得てして初めてのものは戸惑います。
バンドスタイルのシカゴブルーズやエレキギンギンのバディ・ガイなどは聴いていましたが、アコギ一本のミシシッピブルーズは始めて。
しかしジワジワと惹き込まれていくのです。その魅力に。