2015年6月29日月曜日

真剣に考えた経験


最近、高校生の男の子の進路相談に乗る機会があった。
相談というよりは自分はいままでこうしてきたよというのをまず話した感じだったけれども、彼が自分の人生を考えてる上で役に立てばいいなあと思う。

思えば高校生のころ、僕は既にプロギタリストになりたいと息巻いていたけれども、それ故に学校がひどくつまらなく感じられた。
当時習っていたギターの先生に高校を辞めたい、音楽の学校に行きたいと相談したが、それはさすがにたしなめられ、高校にはそのまま通うことにした。
それは確か高校1年の今頃、6月か7月くらいだったのでずいぶん激情型だった。
もしくは高校が単にいやだっただけだったのかもしれない。今思えば。

それを発端にいろいろ僕の前にはいろいろ岐路が現れた。
高校卒業のとき、大学か上京か、はたまた海外か。
音楽に専念するために高校や大学を辞めたというヤツに何人もあった。
その度に今のままでいいのかと迷ったし、ドロップアウトしきれない自分に少しばかりのコンプレックスもあった。

そういった岐路に立ったときはいつも、どの道が正解なのか寝れなくなるほど考えた。
月並みな言い方だが正解な道はないのかもしれない。
スティ−ブ・ジョブズの言うとおり、自分の人生の点と点を予め結びつけておくことはできないと思う。
選んだ道を正解足らしめるよう、努めていくしかないのだろう。
ともかくそうやって選んだ道は僕をここまで連れて来てくれた。
不遇だと感じた時もあったけれどもその不遇ですら1つでも欠けていたら今とは違った未来につながっていたように思う。

何よりも、自分の人生と向き合って、来る日も来る日も頭がねじれるほど真剣に考え抜いたという経験は僕にとってとても大きな糧となっている。
だから彼も今は、とにかく悩みに悩んだらいいんじゃないかなと思う!
そうして見つけた答えはきっと"最良"のものになってくれるでしょう。