2014年5月24日土曜日

Now we are new!


前回のライブからわずか半年をあけてのポール・マッカートニーの日本ツアー。
今回は僕も見に行こうとチケットを取っていたのだが残念ながら中止となってしまった。
確かに残念ではある。
しかし、今まで以上に深くポールの新作やビートルズの作品を聞き込めたり仲間と話ができたことで新しい風が僕の中に入ってきた。
ライブをみることはできなかったが今回の’ツアー’は僕にとってとても意義深いものであった。

新作アルバムのタイトルソング"New"
僕はAbbey Roadのメドレーを締めくくる"Carry That Weight"とどうしても対比させてしまう。
ビートルズが解散したその日からビートルズという巨大な過去の自分との戦いがポールの中で始まったのかも知れない。
ビートルズだった自分が今度は何になれるのか、わからなかったけれども、わからなかったからこそ、ポールは新しくなり続け、ここまで作品を作り続けてきたのだと僕は感じる。
そんな自分自身の生き様を伝えることが今回の新作アルバムとツアーのミッションだったのではないだろうか。

"New"の一節、"Don't look at me", "Then we were new"は「主役は僕一人じゃない、僕たちみんななんだ」というように僕には聞こえる。

初めてビートルズを聞いたのが中学生の頃。
そのすぐ後にポールのワールドツアーがあった。
そのDVDを飽きもせず毎日のように見た。
そこから十数年。
ビートルズに憧れてギターを担いでイギリスにも行ったし、プロミュージシャンの道も切り開いてきた。
そしていま、またポールに素晴らしいメッセージをもらうことができた。

自分のいろいろなことは変えていくことができるし、世界のいろいろなことは覆していける。

"Now we are new"
僕たちは今、新しいのだから。