2014年4月17日木曜日

Let There Be ROCK



AC/DCのリズムギタリスト、マルコム・ヤングが脱退するというニュースを聞いた。
病気によりギターが今までのように弾けなくなってしまったのが理由のようだ。

AC/DCを知ったのは中学の頃で、初めて買ったギター雑誌で特集が組まれていたからだ。
ヘヴィーなドラム、突き刺さるようなボーカル、そして何よりもその強烈なリフが僕の耳を虜にした。
はじめはアンガスにばかり目と耳がいっていたが、歳を重ねるにつれ、マルコムのすごさがわかってきた。
必要最小限の音で刻む骨太でタイトなリズム。
ベースとドラムをまとめあげる画竜点睛のようなギター。
一切ブレないそのストイックなプレイはAC/DCのスタイルそのものだ。

ところで彼らのライブパフォーマンスがカッコいいかと問われると決してカッコよくはない。
スタイルがよい訳でもなく、澄ました顔でクールに決めるわけでもない。
そもそも曲のほとんどが「地獄のなんとか」とか「悪魔のなになに」とか「ロックンロールなんちゃら」と言った、いかにもなタイトルばかりだ。
そしてサビは基本的にタイトルを連呼。
でもそこがAC/DCの魅力だ。

汗を飛び散らせ、全力でギターを弾く。
その不器用なまでのフルパワーのパフォーマンスにはロックンロールのエネルギーとパッションが詰まっている。
ロックンロールが伝えるべきものはまさにそれなんだとAC/DCは教えてくれる。

一心不乱にリズムを刻み、エネルギーを放ち続けたマルコム。
強烈なエネルギーとパッションを僕も聴いている人に届けたい。
そのロック魂を引き継いでいかなければ。