2014年4月24日木曜日

ロジックを解明する。


今日は久しぶりにジミヘンことJimi Hendorixを聴いていました。
ジミヘンというと歯でギターを弾いたり、ギターを燃やしたりといったライブパフォーマンスや爆音でのギターソロの印象ばかりが先立ってしまいますが、ジミの真骨頂はバッキングにあると僕は思います。

ストラトならではのベルのようなクリーントーンでのバッキングはとてもメロディアスで美しいラインを奏でています。
コードトーンを巧みにつないでいく、いわゆる”コード崩し”のテクニックは当時ジミだけのものだったのではないでしょうか。
特に左手親指でルートを押さえることにより、余った小指でメロディーを付加していく技はジミのプレイに欠かせないものです。
ジミのそうしたテクニックが凝縮されているのが曲の1つがLittle Wingだと思います。
昔頑張ってコピーしてマスターしましたね。

ところでジミは楽譜や理論がわからず、プレイのほとんどが天性の感覚に頼ったインプロヴィゼーションというのが通説となっています。
スタジオでの録音でもそうだったと語られていますが果たして本当にそうだったのでしょうか。
彼のプレイを研究する上で、「天才的な感覚でその場で最適な音をチョイスしている」と片付けてしまうのはとても乱暴な結論だと思います。
確かにジミは音楽理論はわからなかったかも知れませんが彼の中にはなにかしらの音選びの理論があったのではないでしょうか。
ギターの指板の見方だったりコードとフレーズの対比のさせ方だったりなにかしらのロジックがあると思うのです。
そうしたロジックはビートルズにせよ、分野は違えどウェス・モンゴメリーにせよなにかあるはずなのです。
そうした秘密を解き明かして残していくのも現代のミュージシャンの使命の1つなのではないでしょうか。
そんなことを胸に留めながら明日も音楽の仕事と勉強を頑張っていこうと思います!