2014年4月12日土曜日

呼応できる作品

立ち寄ったギャラリーで企画展示会が開かれていました。
益子の作家さんのみではなく、美濃や瀬戸など各地の作家さんの作品を集めた展示会でした。
そのなかでであったこの作品に心を惹かれて購入してきました。
陶器とも磁器ともつかぬ柔らかな質感とその中を漂うように浮かぶ色彩に目を奪われました。
しげしげと手に取って眺めているとスタッフの方に「作家さんがいらしてます」と声をかけられ、制作者である白石陽一さんという陶芸家の方とお話することができました。
同世代くらいということもあって話が弾みました。

この作品は磁器をつくるための土を型に流して成形し、染料や釉薬を垂らすことにより色付けをしているようです。
作品1つ1つがそれぞれ違う個性を持って生まれてくるのだそうです。
貫入(焼き入れ時に入る釉薬のひび割れ模様、1つ1つ違います。)をみるのが好きな僕にとってはそうした点も気に入りました。

さらに話していくと昔は高円寺に住んで古着屋で働き、ご自身のお店の出店を目指していたそうです。
陶芸家になったきっかけは「自分が売りたい古着はもう発掘され尽くして世の中に残ってない。なくならないためには自分が作る側にならなければいけない。」と考えたからだそうです。

現在は岐阜県多治見市で作陶活動を行っており、市内のギャラリーに作品が展示してあるそうです。
実家から近いので、帰省の際はぜひ見に行ってみたいと思います。

同世代の若いクリエイターと話をするのは常に刺激があっていいですね。
彼の作品が僕に訴えかけ、それに僕も共鳴できた結果だと思います。
僕の作品も誰かと誰かを繋ぐ力になれたらいいなと望みます。
思いのこもった作品が世に溢れていけば世界はもっと楽しくなるんじゃないでしょうか。