荻窪のとある喫茶店のマスターの方が実はカメラマンで、チョコレートのパッケージ写真などを手がけているという話を伺いました。
カフェやレストランをやられている方にはそういった二足のわらじを履いている方が多いように思います。
やはり自分のやりたいことを長く続けていくために2つ以上のビジネスを立ち上げることが大切だということを再確認しました。
また、僕自身、現在、アーティストとカフェの2つのビジネスに携わっている身なので大きな共感を抱きました。
音楽不況が叫ばれて久しいですが、YouTubeを始めとするインターネットサービスの台頭で僕たちのようなインディペンデントなミュージシャンにとっては追い風の時代だと思います。
しかし今や90年代のようなバブル的なヒットはないでしょう。これからの時代にビジネスを成功させるためには良質なコンテンツをこつこつと作り、少しづつ積み上げていくことが必要だと思います。
況んや音楽的な成熟にはさらに膨大な時間と鍛錬が必要です。
そこで必要な観点が長く活動を続けていける環境を作るということです。
僕は幸運なことに菜の花亭という場所をお借りでき、また料理が大好きであったのでこうしてカフェビジネスに携わることができました。
こうした生活のなかで自分の音楽を積み上げていきたいと思います。
急激な短期的成功を求めるのではなく長くじっくり。その方が確実にいい音楽が作りだせると信じています。
Pat Methenyのように10代の頃から躍進を始めたギタリストがいる一方、アルバイト3つを掛け持ちしながら遅くにデビューし、大きな足跡を残したWes Montgomeryのようなギタリストもいます。
Wes Montgomeryのように音楽を忍耐強く続けていきたい。
そんなことをコーヒーを淹れながら考えていました。