2013年2月20日水曜日

Henri Cartier-Bresson(アンリ・カルティエ=ブレッソン

なんだか眠れないのでもう一本

最近、師匠がスチル写真を使ったBGM動画を作成しており、Acousphere Record内で写真熱が高まっています!
ぼくもせっかくカメラを持っているので写真の腕を磨きたいなという欲求が高まってきました。

ところで僕はHenri Cartier-Bresson(アンリ・カルティエ=ブレッソン)という写真家が大好きなので彼のことをちょっと紹介したいと思います。

ぼくがHenri Cartier-Bressonを知ったのは国立近代美術館の企画展です。
僕はもともと絵画が好きでしょっちゅう美術館に行っていたのですが、写真にはあまり興味がありませんでした。
ある先輩の熱烈な薦めで足を運んだのですが一発で虜になってしまいました。

彼の作品は写真というよりもまるで絵画のよう。動く被写体の一瞬を捉えた構図、街や浜辺のオブジェクトを絶妙に切り取った構図。それらは結果として不思議な造形を作りだし、ダリのようなシュールレアリスムに近いエネルギーを発散しています。

彼はマン・レイに影響されて写真を始めたというのは後になって知りましたが、とても納得がいきました。シュールレアリスム的な表現を写真で試みたのですね。
まさにこの点が僕の写真観を変えたのだと思います。
それまで写真は現実に見えるものを写すのみのものだと思っていました。しかしそうではない、対象の一瞬一瞬と光と陰を切り取っていくことで思い思いの表現が可能なのだと感じました。

Henri Cartier-Bressonの写真を見ていると現実の世界の風景なのだけれどもどこかが違う、浮遊しているそんな不思議な気分になります。
一瞬だけ存在してすぐに消える、移り変わるはずだったその一瞬を切り取っているからなのだと思います。

またぜひ彼の作品を生で見てみたいです。