昨今はコミュニケーションに関する様々な書籍やネットの記事を目にします。
コミュニケーションに対して一種の恐れや不安を抱いている人が多いのではと感じられますが、コミュニケーションそのものに関心が高まっているのはよいことだと思います。
他人と話すことを日常の何気ない事象として看過せずにその有り様を精査することでもっと日々の生活はよくなるのではないでしょうか。
コミュニケーション関連の記事でよく目にする言葉が「聞き上手になろう」です。
しかしこの一言では説明不足です。この言葉からは単純に自分の話にばかり走らず相手の話にまず耳を傾けようというニュアンスしか感じられません。
聞き上手な人とは「あなたに興味を持っています」ということを会話のなかで相手に感じてもらえる人なのだと思います。
そのために必要なことは「質問すること」です。
相手に興味を持ってインタビューするのです。もちろん根掘り葉掘り聴けばいいという訳ではないのでどこまで突っ込んでいいのかしっかり察知することも会話の技術の一つではないでしょうか。
誰しも会話のなかで「ここを話したい、これを質問して欲しい」というポイントがあるはずです。そこをうまく察知できれば会話は一気に弾むはずです。
聞き上手ではなく尋ね上手になることがコミュニケーションをさらに楽しいものにしてくれるのだと思います。