今日は先輩の麻生さんのスタジオライブ撮影のお手伝いをしておりました。
Macを足下においてライブ録音を行いながらの撮影。
納得のいくテイクがとれるまで何度も取り直します。
今年のAcousphere Recordの映像のテーマは生演奏。
コンピューターでのライン録音であればあらかじめ録っておいたものに当て振りで演奏しているシーンを撮ったり、後から演奏を少し手直しする事だってできます。
録音やライブ現場での再生技術は目を見張る進歩を遂げています。もちろんぼくらもその便利さを教授していますが、その反面、テクノロジーは音楽を怠惰な方向へ向かわせている面も持ち合わせていると思います。
演奏家無しのカラオケでもライブをやれてしまうといのはいかがなものでしょうか。
だからこそ僕らがリアルな演奏を届けて行かねばならないとレーベルメイト一同、気合いを入れ直しています。
人は便利な方、楽な方へ流れていきます。しかし本当に価値あるもの後世に残っていくものには必ず多大な手間と時間がかかっています。
音楽の勉強、楽器の練習、撮影を始めとするコンテンツ制作、全て大きな労力を必要とします。
テクノロジーを駆使してその労力を省く事は簡単です。
しかし労力を惜しまず、そういった作業に心血を注ぐ事で人々の心に届くものができるのではないでしょうか。