2012年12月25日火曜日

Imagineの魅力

井上君とYouTubeでの動画作品の打ち合わせをしていました。曲はJohn LennonのImagineです。

中学の頃は毎日のように聴いていたのですが高校生ぐらいからあまり聴かなくなってしまっていました。
そのストレートな平和のメッセージになんとなく気恥ずかしさを覚えていたのでしょう。

しかし改めて曲をじっくり聴いて演奏してみるとメロディーが胸に染み渡り、この曲の魅力を再認識しました。

この曲が多くの人に愛される魅力の一つは歌い手が聞き手に語りかけていることではないでしょうか。

Tuck&Pattiのライブを初めて見た時、ステージからこちらに語りかけてくれているようであり、時には祈りのように感じました。

John Lennonは稀代のボーカリストだと思いますが、語りかけるように歌を歌ったのはImagineが最初だったのではないかと思います。

Paul McCartneyは語りの歌、いうなればメッセージを伝えようとした歌が多いと思います。Hey JudeはJohnの息子Julianを励ますために作られた曲です。Long And Winding LoadはJohnに向け決別の悲痛を歌っています。Let It BeはBeatlesが解散に向かって状況がどんどん悪化していくなか、Paulが祈るように歌った曲です。

対してJohnは相手にメッセージを投げつけるように歌っているように感じます。Bob Dylanの影響を受けて自分の悲痛な気持ちを打ち明けたと言われるHelpにおいてもそれは例外でないと思います。
そこがJohnのカリズマティックな魅力の一端であったと思います。

しかしImagineではJohnがしかとメッセージを伝えようとしていると感じます。
"I hope someday you'll join us"
hopeやsomedayなど控えめな意思表示がJohnの変化を表しているように思います。

世界は一つになれるはずとい、ともすれば陳腐に響いてしまうようなメッセージを真剣に信じ、伝えようとしているJohn Lennon。
その姿が曲を通して感じられるからこそImagineは多くの人に愛されているのではないでしょうか。