2013年11月10日日曜日

Gattaca 不可能を可能にする。


今日は社長とレーベルのみんなと仕事終わりに映画上映会をやりました。
見た映画はAndrew Niccol監督のGattaca。
近未来を舞台としたSF映画です。
物語の中ではすべての人間が出生児にDNA鑑定を受け能力のある適正者、能力のない不適正者に振り分けられます。
遺伝子という決して越えられない階級を背負い人々は生きて行くのです。
そのような世界の中で不適性者として生まれた主人公は宇宙飛行士を目指します。
しかし彼の遺伝子では宇宙局には決して入れないのです。
主人公は遺伝子サンプルの提供者をブローカーから紹介され、他人に成り済まして宇宙局に就職、そして宇宙飛行士に抜擢されるというストーリーです。

絶対に不可能であるとされていることに挑みそれを可能にした主人公。
自分の夢を実現する為に身分詐称という「犯罪」を犯してまで突き進む力。
DNA鑑定は単なる可能性の話であってそれに従って人生を送るのはおかしい。
そう思って主人公はこの枠組みを壊す決意をしたのではないでしょうか。

この物語では不適性者達はDNA鑑定に従いそれを受け入れ生活しています。
それと同じように、ともすれば僕たちも日々の生活のなかで、「仕方がない」「そんな考えは馬鹿げている」「できるはずがない」という考えに支配され、色々なことを諦めていることがあるのではないでしょうか。
現実にはこの映画のような階級や区別はありません。
しかし「身の丈」や「才能」という言葉を盾にして目を背けてしまうことがあるとしたら同じことだと思います。
現代にはそうのようなニヒリズムが蔓延しているように感じてしまいます。

できると思い込むこと、そして実際にやること。
この積み重ねが不可能を可能にいていくのだと思います。
振り切ってもといた岸に戻れなくなってもそのまま進んで行けば向こう岸がきっとあるのです。

そんなことをこの映画を見ながら思いました。
Gattacaは生涯、僕の心に残る映画になると思います。