2013年11月29日金曜日

細部まで明確に言語化する。


最近、できるだけ言葉による表現をもっと深めたいと思っている。
きっかけはレッスンでもっと良できる点はなにかないだろうかと考えたことだ。

生徒さんに「こうするんです」と演奏をゆっくり見せて真似てもらう。
実際に手元を見てやってもらうのはface to faceのレッスンの大きな利点の1つだ。

しかし同時に相手への依存度が高いのではないかとも思う。
「指のこの辺を弦のこの辺にこんな感じに当ててこうするんです。」
こんな風に言葉を端折ってしまっては伝わらずに抜け落ちてしまう情報が多いのではないだろうか。
自分のやっていることを明確に言語化できて初めてチェックポイントがどこなのかが洗い出される。
そしてそのチェックポイントを明確に相手に伝えていきたいと思う。
言語による認識、言語による表現を深めていくことが今まで以上に大きなマターとなった。

そういう意識で臨んでみるとレッスンはもちろん、レッスン以外の仕事や普段の生活がなかなか面白い。
例えばレッスンの記事を書くとする。
以前は「写真にあるような」とか「譜例のように」といったようにそれらに依存するような書き方が多かったが、今では言葉だけであってもしっかりと完結して伝わるように文章を考える。
これがなかなか面白い。
伝えたい事柄を余すことなく言語化するにあたって、それを細部まで想像して言葉に置き換えていくことが必要だ。
映像と言葉が頭のなかで同時に渦巻いていて、なんだか僕には新鮮な頭の使い方だ。

また一段と文章を書くのが楽しくなってきた。