2016年1月25日月曜日

ギターで良い音色をだすための左手の重要性


ギターをいい音で鳴らすということを追求していくと最終的には左手の動きに到達するのではないかと思う。
もちろん右手のピッキングは重要だ。
まずは右手で適切なピッキングができることが前提だ。
しかし右手の動きだけでは到達しない領域があるように思う。
左手の指をしっかりと立て、フレットの際を狙い、ピッキングと同時に「弦を叩く」ように押さえること。
タッピングをするのと同じ動きだ。
この左手の動きが合わさって初めて最高の音色を生み出せるのだと思う。

弦を弾くということは弦を引っ張って離すということだ。
ピックにしろ指にしろ、いいピッキングとは弦を上手に引っ張って、上手に離しているという動きであるといえる。
上手とはどういうことか云々はまた別のトピックになってくるのでひとまず置いておかせて欲しい。

要はどれだけ上手に弦を引っ張った所で楽器や弦によって引っ張れる許容量は決まっているということだ。
すなわち右手で弦に与えられるエネルギーは決まっている。
どんなにガッツのあるトーンを出したいと右手を振り絞ってもこの許容量を越えてしまえば弦はべちべちと悲鳴を上げるだけだ。
しかしこの範囲を越えてさらに弦にエネルギーを付与できる方法がある。
それこそが左手というわけだ。

前述のタッピングのような動きで左手からも弦にエネルギーを加えることができれば、右手の力具合に余裕を持たせて芯のある良い音が出せる。
ここぞというところでガツッと右手に重みを乗せれば気合い十分の音も出せる。

Tuck Andressさん曰く「マーシャルアーツ」
武芸のような左手の動き。

これが極上のトーンの秘訣なのではないかと考えている。