2013年6月9日日曜日
師匠であるAcousphere奥沢さんにピッキング研究ヒストリーをインタビューしました!
現在、師匠である奥沢さんからレッスンで指導を頂いて、よりいい音を出すために自分のピッキングを根本から見直しています。
ストロークの動きが基本となっていてストロークとシングルノートの動きに垣根がないピッキングスタイルを身につけようとトレーニングを積んでいます。
奥沢さんのピッキングヒストリーをインタビューできる機会があったので教えて頂いた内容を記しておきたいと思います。
「ワンマンリズムセクション」やソロギターといったプレイスタイルからフィンガーピッキングのイメージが強い奥沢さんですが、ギターを始めた当初はフォークソングを弾いていて、ストロークをメインに演奏されていたそうです。
シングルノートを弾く時もストロークの持ち方のまま、弾かれていたそうです。
今、僕が教えて頂いている、「ストロークとシングルノートの境界がないピッキング」というスタイルの礎はここで築かれたんですね。
そして本格的にピッキングについて研究を始めたのはAl Di Meolaがきっかけだったとのこと。
Mediterranean Sundanceで見られる、ストロークとシングルノートを自由に行き来するスタイルに憧れたそうです。
Mediterranean Sundanceをコピーし、Al Di Meolaを研究する過程でやはり、ピックの握り方を逐一変えるという発想には至らなかったとのことです。
このスタイルを習得する過程でフォークの演奏で身につけた大味なストロークが非常に役に立ったそうです。
ではそこからグルーヴピッキングという考えにどう至ったのでしょうか。
グルーヴピッキングとはストロークやカッティングの動きのように常に右手を動かしているような感覚でシングルノートをプレイするというコンセプトです。
このコンセプトを取り入れることによりシングルノートのメロディープレイがとてもグルーヴィーなものになるのです!
その答えはWayne Johnsonでした。
彼はコードを弾いているときもシングルノートを弾いている時も全くリズムがよれず、奥沢さんはその秘密は何だろうかと考え始めたのだそうです。
Wayne Johnsonは伴奏時とソロ時で右手の動きが全く変わらないのだそうです。
つまりストロークの動きでシングルノートにアクセスしているということです。
ここで奥沢さんはさらに考えを進め、シングルノート時のピックの重要性に気づかれたそうです。
これに関しては長い伴奏のキャリアとピッキングの研究が結びついて生まれたものだそうです。
このインタビューで奥沢さんから教わった大切なことは「研究」するということです。
オリジナリティーや演奏の良さというものは我流から出てくるものではない。
型を破るには型を知る必要がある。
型を知らずに個性という大義名分のもとに好き勝手をやってもそれは型破りではなく「型なし」である
我流を捨て従うことがマエストロへの道乗りへの第一歩なのではないでしょうか。