ここ最近の師匠のレッスンでは、メロディープレイや出音をさらにimproveするために知識を授かるというよりも稽古的な内容のレッスンが多くなってきた。
ひとつひとつ自分の奏法を見つめ直しフォームや弾き方を変えていく。
自然と弾いている現在のフォームから新たなフォームへというのはかなりの労力を必要とするものだと思う。
新しいフォームで練習を重ねていてもふとしたタイミングでもとのフォームに戻ってしまっていたりする。
まるで押さえつけようとしている今までの自分が強引に顔を出してくるような気分だ。
これを師匠は「自分の中にレジスタンスがいる」と表現された。
そして「人は自分自身の意思を完全にコントロールできない。
自分のなかには悪い人格があって、そいつは過去や悪い方向へ引っぱりこもうとする。」と。
よく漫画で心の中で天使と悪魔が戦っている構図があるけれども、本当にそんな感じだ。
これはギターの演奏に限らず、すべての行動や思考に当てはまることことだと思う。
古い思考、習慣、悪癖、それらはすべて、自分を引きずり戻そうと手を伸ばしてくる。
まずは悪の自分がいることを認め、そいつと戦っていかねばと思う。