2018年9月26日水曜日
ロンドン時代のバンド、Forwardman。
ロンドンにいた頃に所属していたバンド、Forwardman。
ギタリスト募集の広告を見てバンドリーダーに会いに行き、僕の加入が決まった。
それ以来帰国までライブ活動をそのバンドで続けることになる。
バンドリーダーはSamというフィンランド人で僕の留学生活の中で最たる恩人の一人だ。
歳は5つか6つ上で、フィンランド人らしい静かな雰囲気はあるものの、決して無口ではなく、よく話をした。
休みの日はよく彼のうちに行って曲を作った。
彼の作ったメロディーやコード進行を僕がギターで実際の形にしたりリフをつけたりと行った具合だ。
毎週のようにライブがある時もあったし、そう考えると週の半分は彼に会って過ごしていたなと思う。
帰国の際は嬉しいことに相当引き止めてくれた。
僕ももう一年いようか本気で悩んだけれども、バンドを抜けて帰ることにした。
それっきり連絡を取っていない。
これは全くもって僕の筆不精がいけないのだけれども、向こうも連絡してくるわけでもなく、20代の男なんてのはそのくらいいい加減なものかもしれない。
実際には僕は僕でSamとForwardmanのその後が気になりバンドのMy Spaceはちょくちょく見ていた。
(びっくりするくらい急に過疎化してしまったがMy Spaceは当時主流だったのだ。)
一年くらいは動きがあったけれどもその後Forward ManのMy Spaceは更新されなくなってしまった。
ほとんど休止状態になったのか、もしかしたらSamはもうロンドンからフィンランドに帰ってしまったのか、色々考えた。
そう考えるとなかなかメールを一通書くのも億劫になった。
なるべくなら悲しい知らせは聞かないに越したことはない。
昨日ふと思い立って今度はYoutubeで検索してみた。
そしたらなんとでてきたのだ。
手の込んだミュージックビデオが最近アップロードされている。
Samはまだしっかり音楽をやっているのだ。
嬉しかった。
シリアスな顔で時折シニカルに笑うSamが映っていた。
あれから10年も経っているがあまり変わっていない。
懐かしい声だ。
メールでも一通書いてみよう。