2018年8月2日木曜日
自分的ビートルズ最大の謎の一つ「No Reply」
ビートルズのNo Reply。
4作目のBeatles For Saleのオープニングナンバー。
Beatles For SaleはA Hard Day’s NightとHelpという映画の一緒に作られた存在感のあるアルバムに挟まれていて少し控えめな立ち位置にあります。
その二つのアルバムはジョンの痛快なロックナンバーで幕を開けているのに対しFor Saleはこの切ないナンバーで楚々と始まります。
この頃のビートルズは特に激務で曲数を埋めるためにカバー曲も再び取り上げています。
ジャケット写真もどこか疲れた顔で、ちょっと退廃的で物憂げな空気が漂うアルバムかなと思います。
その空気感を決定づけているのがこのNo Reply。
嫉妬心をさらけ出したジョンらしい失恋バラード。
この曲、僕的にビートルズ最大の音楽的謎を孕んだ曲です。
その謎とは何かというと、このコード進行でなぜこんなに切なく物憂げに響くのかということです。
冒頭のコード進行はKey=CでF-G-C。
F-G-Cなんて何にもひねりがないと行っても過言ではないコード進行です。
誤解のないよう付け加えると、このようなシンプルなコード進行がいけないとかダサいという話ではありません。
ラモーンズのようなどストレートな音楽も僕は大好きです。
しかしこのコード進行でこんなに切なくメロディーが響くのか、長い間不思議で仕方がありませんでした。
ジョンのソングライティングはしばしば理屈を超越してきます。
しかし最近ちょっとこの曲と向かい合ってみたらこの謎を解決できそうなコンセプトが発見できました。
それについては長くなりそうなので次回のブログで書きたいと思います。
みなさんもしばしNo Replyをそんな視点で聞いてみてください!